
英語・英会話の上達のカギはランニング
多くの人が「英語しゃべりたい!」「ペラペラになりたい!」「TOEICの得点をあげなきゃ!」と多くの方が英語・英会話の学習をスタートさせるものの・・・。
多くの方がすぐに挫折してしまいますね。(いわゆる三日坊主)
いやー、なかなか続かないですよね・・・本当に語学をマスターするって大変だということは私自身も身をもって体験しております・・・。
英語・英会話の学習って、スポーツに例えたら「長距離走」「ランニング」です。
コツコツ走り続けることで、ようやく少しづつゴールに近づいていきます。
決して全力で走り切る「短距離走」ではないです。(TOEICの短期的な得点UPだけならそれでもいいかもしれませんが)
なので、本当の意味での英会話力・英語力をつけたい場合は、マラソンを走るイメージで初めから無理をしない(走り過ぎない)、しかし走り続ける(学習を続ける)事が唯一無二の上達法です。
とはいえ、なんだかんだ言っても、人間だもの・・・。
とんでもないモチベーション持続力を持っているようなごく一部の超人を除いては、ほとんど人が「モチベーション切れ」という壁に当たると思います(^^;
それに、ハードな仕事を毎日こなしている社会人さんや、家事や子育てで忙しい主婦など、皆さん毎日大変です。
なかなか無い時間や体力をやり繰りしながら英語学習をしていると思います。
自由がいっぱいあるように見える学生さんでも、時間をやり繰りしながら大変かと。
英語・英会話の学習以外にも、人生はやること満載です。
そんな中でも、どうやって英語学習を続けて行くか。
今回は、その英語・英会話学習のモチベーションについて書いてみたいと思います。
NHK語学講座を1年間続けるコツ
さて、日本で英語学習と言えば国民的ド定番「NHKラジオ英語講座」がありますね。
良質な教材、良質な講師、安価で取り組みやすいと事で、日本で一番人気のある英語学習法かと思います。
ということで、今回はこのラジオ語学講座を続けるコツを書いてみたいと思います。
ちなみに、NHKラジオ英語講座(ラジオ英会話、攻略英語リスニング、実践ビジネス英語etc)も、年度始めの4月号(スタート号)テキストの売り上げは相当なものだそうです。
テキストが売り切れ・完売する書店もあるくらい売れに売れまくります。
しかし、5月号からガクンと売り上げは減り。
そこからは、ジワジワと売り上げは減っていくようですね。
つまり、月を追うごとに「4月にはあったはずのモチベーション」が徐々になくなり、一ヶ月も持たずにモチベーション切れになって脱落していく方が非常に多いってことですね。
結局、1年間英語学習が続く方よりも脱落する方の方が「大半」だと思います。
(なので、自分は英語学習が続けられないダメな人間なんだと思う必要はないと思います^^;)
では、逆に、
「1年間続く方ってどういう方なのか?」
自身の体験と周りの意見など総合すると以下のようになります。
- 完璧主義にならない
- 適当に休む(モチベーションがいつまでも続かない事を知っている)
- テキストは買い続ける
- 習慣化してしまっている
完璧主義にならない
完璧主義は英語学習だけでなく、受験勉強や資格試験勉強なんかでも弊害が言われています。
4月号から新規で英語学習をはじめる方は、当然モチベーションは高いです。
「毎日ちゃんとラジオなりオンラインストリーミングなりを欠かさず聞いて、きっちりと復習して、英会話マスターするぞー!」と息巻いて英語の学習をスタートさせます。
こういう方は、実は脱落候補者だったりします。
「うん?どういうこと?」
と思うかもしれませんが・・・。
上記で書いた「短距離走」で考えてみていただければ分かりやすいかと思います。
つまり初めから全力疾走をするわけです(^^;
こういう「全力疾走」「完璧主義」気味な方々(多いですね)は、英語学習をスタートした後しばらくして、何らかの理由でたった一日、二日ラジオ講座を聞き逃してしまっただけで、息切れして、とんでもなくモチベーションが下落します(^^;
おそらく、完璧主義な方は1日2日のサボりが許せないため、サボってしまったこと、学習に穴を空けてしまったことがやる気を一気に削ぎます。
1年間も講座があるにも関わらず、たった数回の聞き逃しが大きなモチベーションダメージを与え、一気にやる気をなくし、そのまま聞かなくなって行きます。
もっと学習意識の高い方になると、なんとか毎日英語講座は聞き続けられているにもかかわらず、「いつもやってる完璧な復習」を何らかの事情で飛ばしてしまった時、
これまたモチベーションに大ダメージを与えます(^^;
ちゃんと毎日聞き続けているにも関わらず、復習を飛ばしてしまったことでやる気が一気に下降線へ・・・。
毎日しっかり復習していただけに、逆に復習に穴をあけた事が急激なモチベーションダウンになるってことですね。
なので、初めから「マラソン」だと割りきって、「全力疾走」「完璧主義」には陥らない心構えを持っていると非常に続きやすくなります。
適当に休む
なので。
こういう「がんばり屋さん」こそ「惰性」や「休み」と上手く付き合う方法を身につけて英語学習を持続させるスキルも必要になってきます。
マラソンに例えて言うなら「給水ポイント」でしょうか。
まず、初めから「割り切る」こと。
もちろん、1年間全ての講座を聞き、すべて復習できるに越した事はありません。
しかし、これが出来るのは英語学習での挫折(モチベーションダウンなど)を何度も経験して、自分と英語学習の付き合い方を上手く確立した方です。
初めて英語学習をはじめる方が、いきなり「英語学習との付き合い方」を知っているわけではありません。
だからこそ、初めからある程度の「諦め」を持って望み、それによって、実は長く英語学習を続けられるコツとなるのを知るのは効果的です。
簡単に言うと「気楽に」。
take it easy!
1.惰性があっても良い。
「気分にはムラがあるだろうし、事情があって学習(講座を聴いたり)出来ない日もある。」
というのを初めから心構えておきます。
ただし、モチベーションが低下したときも「惰性でも講座を聞くだけは聞こう(惰性視聴もある)」と心に決めておきます。
やる気が湧かないときでも、予習や復習はしなくてもいいので、ラジオだけは聞きます。
今では、スマホでストリーミング放送も聞けますから、布団の中で寝ながらでもいいです。
学習ではなく、単なる聞き流しでもOK。
なんなら、他の用事をしながらの「ながら聞き」でもOK。
とりあえず、たとえ頭に入らなかったとしても、流すだけは流す。
つまり、たとえやる気がなくても、「途切れさせない」「せめて習慣化だけはさせておく」を実行します。
人の気分やモチベーションは上がったり下がったりしますが、モチベーションが上がりそうな時には、すぐに英語学習に戻って来れます。
また、惰性でも聞いていると、次第にやる気が湧きやすくなります。
しかし、これを「惰性」だったとしても途切れさせてしまったら、次の英語学習に気持ちを戻すのには大変な苦労をします。
というか、一度途切れさせるとなかなか戻って来れないのが人間なんですよね(^^;
(ま、私もなんですが。)
なので、これでいいんです。
最悪、聞いてなくてもいいので、とりあえず「流してください。」
これをするかしないかだけで、1年間NHK語学講座が聴き続けられるのかどうか、もの凄く大きく変わってきます。
2.前もって休みを決めて休みを作る。
これも効果的です。
何となく聞くの辞めちゃった〜、という状況から英語学習再開に戻すにはかなりハードルが高くなります。
しかし、社会人も学生さんも主婦もみんなお忙しい身、そんな中でも「来週は怒濤の忙しさだわ・・・。」って前もって分かっている時は、
敢えて「来週一週間はお休みしよう」と「先に」決めておきます。
忙しさにかまけて、何となく聞かなくなったのと違い、わざど計画的に休みにすると、無理にテンションを上げなくても再開は比較的容易です。
「飛ばしてしまった」という罪悪感も持たずに済みます。
むしろ、わざと休む事で心機一転リフレッシュして再開することもできます。
テキストを買い続ける
「いよいよ聞かなくなってしまった」としても、最悪テキストは惰性でも買い続けてください。
そもそも「もう講座聞いてないのにテキストを買うなんて勿体無い」と思うとは思います(^^;
(そりゃそうですよね・・・)
でも、テキストは買い続けてみてください。
もし聞かなくなってテキストの購入も辞めたとしたら、もはやラジオ英語講座にはなかなか戻ってこれない状況です。
余程のことが無い限り、次の4月までは戻ってこないでしょう。
なんなら次の4月ですらもうモチベーションは無いかもしれません。
しかし、テキストを買い続けていると、ふとした瞬間にもう一度ラジオ講座を聞こうと思える瞬間が、何度も訪れる可能性があります。
せっかく買っているし、もう一度聴き直そうか。。。と少しでも思えたらしめたものです。
ラジオのボタンを押すだけ(ネットストリーミングのボタンを押すだけ)で、もう一度英語学習に戻ってこれます。
習慣化してしまっている
1〜3を惰性だろうがなんだろうが、続けることでなんと一年間のラジオ英語講座を達成することができます。
こうなると、またしめたものです。
毎日のランニングがもう身体に染み付いた「日課」になるレベルですね。
こうやって試行錯誤しつつも、なんとか1年目を乗り切ると、2年目、3年目とどんどん英語習慣化していき、英語力が上がって行き、さらにモチベーションもUPしていくという好循環に入れます(^^)
こうやって英語学習を続けることができ、実際に続けていくと思いがけず英語力が上達していきます。
ゆっくり、しかし着実に
何度も言いましたが、初めから短距離走の心構えで学習をスタートさせると、すぐに息切れを起こします(^^;
初めから「長距離走(マラソン)」であると、心づもりができていれば、英会話学習と息長く付き合えると思います。
そして、英語・英会話上達のコツは継続がすべてです。
ですから、息長く続けていると目に見えず少しづつかもしれませんが、着実に英語力が上がっていきます。
NHKラジオ英語講座「攻略!英語リスニング」の柴原先生も同じような事をいつもラジオでおっしゃっていますね。
是非、継続するコツを掴んで、完璧主義にならず「気楽に」続けてみましょう!
続ければ、なからず英語力は上がっていきます。