
日本人は英語の発音が聞き取れない
英語・英会話の総合力「リーディング」「リスニング(ヒアリング)」「ライティング」「スピーキング」の中で、日本人が非常に苦手とするのが「リスニング」ですね。
「スピーキング」も日本人は苦手なんですが、そもそも会話をする以上は、相手の言っていることを聞き取って内容を理解しないといけません。
なので、言いたいことを英語で言えないという以前に、「そもそも聞き取れない」というリスニングが問題となる事が英会話では多いですね(^^;
ちなみに。
リスニングが出来るか出来ないかの段階として、2段階あります。
- そもそも英語の「音(母音・子音など)」が正確に聞き取れていないという第1段階。
- 英語・英会話の音や発音は正確に聞き取れているけど、文章が理解出来ないという第2段階。
もっと、噛み砕いて言うと。
「あの人何言ってっかわかんねーよー!」には2つあって、そもそも言葉の音が認識できないってのと、音は聞き取れてるけど文章の意味がわかんないという2段階あるよってことです。
先に第2段階目の話をすると。
リスニングの第2段階に関しては、英単語力や英文法力などが重要な鍵となってきますね。
聞き取れても(聞き分けられても)、単語の意味や英文法を知らなければ、やはり何言ってるのか分からないので英単語や英文法は大変重要です。
英語学習中級者の方は、TOEICのリスニング試験などで
「あれ?英文の単語一つ一つはわかったけど、結局どういう意味??」
と冷や汗をかいた経験があるかたもいらっしゃるかと(^^;
(基礎英単語・基礎英文法についてはこちらの記事などをご参照ください。)
英語リスニング(ヒアリング)力アップのためには、この第一段階・第二段階ともにキチンとトレーニングする必要があります。
英語の音を聞き取れるようになるには
さて、第一段階の話に戻ります。
そもそも英語の「音(母音・子音)」が正確に聞き分けられない方は、ネイティブが話している英会話なんて「そもそも単語すら追えない」という状態にあると思います。
英語のニュースを聞いても、チンプンカンプンで何言ってるのかさっぱりわからない。
でも、さっぱり聞き取れなかったニュースの文章を見てみると、「あれ知ってる単語ばっかりだ・・・。」なんて事は良くある話。
いわゆる、「見ればわかるけど、聞くとわからない」という典型的な日本人の状態。
“she”(彼女)も”sea”(海)も”see”(見る)も全部同じ「シー」。(子音が聞き取れない)
“work”、”walk”も、聞くと、歩くのか働くのかどっちかわからない。(母音が聞き取れない)
それじゃ、どれだけ単語力・文法力を鍛えても、聞き取れないですよね(^^;
そう、英語の音が聞き取れていない場合は、第1段階英語の「音」を正確に聞き取れるようにするトレーニングが必要になるわけですねー。
この辺りに関しては、リスニング難民だった私ですが、ほんの少しだけ(?)アドバンテージはあったりします。
昔から(中学生の頃から?)、すごく洋楽が好きでいつも洋楽を聴いて、洋楽を口ずさみながら生きてきましたので、英語の音そのものに関しては多少の「慣れ」はありました。
なので、英語の音(母音や子音など)を聞きわけるトレーニングができる市販の英語教材を3冊くらいやって英語の音の聞き分け(いわゆる「英語耳」)を獲得できました。
(ちなみに、私が英語の音の聞き分けトレーニングに使った教材は野中 泉さんの「英語舌のつくり方」とか松澤 喜好さんの「英語耳ドリル」などですね。
どちらも有名なベストセラーなのでご存じの方も多いかも。)
スマホアプリでトレーニング
もちろん、この英語耳(英語の音が聞き分けられる能力)は、スマホアプリ(iPhone・Android)で非常に効率良く身に付ける事ができます。
(書籍教材の持ち運びも不要ですし、付属CDをMP3に入れ直す作業とかも不要、アプリをインストールするだけ。便利ですね。)
それでは、英語の「音」を聞き取るコツを掴めるアプリをご紹介してみます。
・英語聴覚セラピー 奇跡の音 for iPhone
amazonでの英語リスニング・ヒアリング人気書籍「2週間で英語が耳に飛び込んでくる!奇跡の音、英語聴覚セラピー」のiPhoneアプリ版です。
上記書籍が、大ベストセラーになったのでご存じの方も多いかと思います。(今でもamazonnでリスニングで人気ですね。)
そもそも、日本語と英語は「音の周波数が違う」というのは、良く知られた事実ですが、この周波数の違いに慣れていないから日本人は英語の音が聞き取れない。
そこで、「周波数の違い」を意識してきっちり聞き取り練習することで英語の音を聞き取れるようにするというトレーニングプログラムです。
iPhone版 | Android版(未発売)
・8000ヘルツ英語聴覚セラピー 奇跡の音 Ver.2 for iPhone
上記の英語聴覚セラピーの続編で、TOEICなどの英語試験のリスニング対策向け応用編ですね。
大学入試、TOEIC、英検などの試験で英語の音が聞き取れるようにトレーニングできるバージョンです。
iPhone版(配信終了) | Android版(未発売)
・えいご聞き耳上手 for iPhone
アプリの対象は、高校2、3年生以上、TOEIC450〜600程度の方。
それなりの英単語力・英文法力がある事が前提ですので、英語・英会話学習の初心者の方には向かないかもしれませんが、AppStoreでは大人気のアプリです。
「r」と「l」の発音の違いや母音・子音などもしっかりトレーニングでき、チャンツも取り入れているため楽しく学習できます。
iPhone版 | Android版(未発売)
・『英語の耳』になる! for iPhone
ご存知の方も多いかもしれませんが、英語学習ベストセラー教材「絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルール」のiPhoneアプリ版です。
こちらのアプリは、英語の母音や子音といった「音」の聞き取りを重視しているというよりも、英語の「音変化」をトレーニングすることに重点を置いています。
例えば、”・・・in her” という場合は、「イナー」となって、”h”の音は脱落します。これは、英語の音変化の「脱落」という一つのルールです。
このように、英語は文章になる事によって、単語が色々と音変化をします。
こういった、英語の音変化をトレーニングする事で、英語の一音づつではなく、単語がつながったときの聞き取りの力をつけるアプリです。
iPhone版 | Android版(未発売)
高額な英会話スクールや英語教室に通ったりしなくても、これらのスマホアプリだけで、英語耳を獲得する事は可能です。
最後に、私のオススメ学習方法
- 「英語聴覚セラピー 奇跡の音」で英語の音が聞き取れるようにトレーニングする。
- 母音・子音がだいたい聞き取れるようになったら、今度は単語が文章化された時の「音変化」を「『英語の耳』になる!」でトレーニングする。
- 一音づつ(母音・子音)も聞き取れ、音変化にも慣れてきたら「えいご聞き耳上手」で総復習、仕上げる。
この3ステップで英語の音を聞き分ける能力「英語耳」はマスターできると思います。
これで、英語・英会話のリスニングの第一段階はクリアできていると思いますので、張り切ってリスニング上達の第二段階に入ってください(^^)
また、英語の音が聞き取れるようになると、英語の発音も違ってくるので楽しいですよ(^^)