
英語多読が再び見直されている!?
そもそも「英語多読」は、英語上達・英会話マスターにとっては必須ですよね。(言うまでもなく)
なので、英語学習者の中ですでに英語多読や英語多聴を実践している方は多いかと思います。
「英語多読とは?その必要性と効果」については、以前のいくつかの記事で書いていますので、今回説明するのは割愛します。
別記事を是非参照してください。
このあたりとか → 英語上達のカギ「英語多読」もスマホがおすすめ
そんな中で、2015年秋、「英語多読が英語上達に効果的らしい!」と一般の方に急激に広がる現象がありました。
きっかけは、人気のTV番組「世界一受けたい授業」(2015年9月5日放送)で奈良県にある「西大和学園」という私立高校が特集されたことにあります。
今では、東大・京大合格者数が、西の灘高・東の開成高校に次いで第3位だという「西大和学園」。
TV番組は、元々は落ちこぼれ集団で荒れていた学校が、英語多読により大躍進したという内容でした。
この西大和学園では、中学2年生から英語多読を義務化しているそうです。
学校によると、東大・京大合格全国3位になった大きな要因は、英語多読にあるとのこと。
という感じで、「やっぱり英語多読って効果的なんだ。」という認識が一般に広がったようですね。
もちろん、現在進行形で英語学習者の方は、そもそも英語・英会話学習において英語多読はどこかのタイミングで取り入れる必要があるので、今更感はあるかもしれませんが(^^;
余談ですが・・・。
今回は、結構長い記事になっていますので、時間が無い方はあとでゆっくりとお読みいただければと思いまいます。
はてブやポケットなど何かしらブックマークしておいていただければ。
(長くてすみません^^;)
英会話に効く英語コミックがさらに人気
「英語多読をはじめよう!」と思って、洋書を求めて書店に行っても学習者向けの語彙制限本なんかが並んでいて、日本昔話とかイソップ寓話とか、イマイチ楽しめない書籍に結構げんなりすることも多いかと思います(^^;
また、受験英語やTOEIC試験などのリーディング・内容理解対策などでは、小説やビジネス系の洋書を多読すると効果的かと思います。
それに対して、「英会話の上達」という意味での多読は、小説やビジネス書より「セリフ」の多いライトノベルやマンガ(コミック)が非常にオススメです。
特にマンガは、「ほぼすべてセリフ」で物語が進行します。(当然ですよね、笑)
なので、コミック一冊まるまる英会話の応酬です。
長い心理描写や背景描写の合間にセリフが出てくる小説や、ほぼセリフが出てこないビジネス書とは全く違います。
同じ多読と言ってもマンガ多読は英会話のキモやコツを掴んだり、英会話表現を理解したり覚えるのに非常に良質なテキスト(教材)になります。
ということが、知れ渡って来たのかどうか分かりませんが・・・。
この前、家の近所のコンビニに行ったら、なんと英語マンガコーナーがあって、おすすめの英語マンガが売られていました(^^;
びっくりしました(笑)
(SNSやブログからの引用画像じゃないです、先日私自身が撮影したものです。無断転用・転載禁止でお願いします。)
バイリンガル版がおすすめ
そんな感じで、最近人気の英語多読法になっている「英語マンガ多読法」ですが。
英語マンガを選ぶポイントとして、はじめはバイリンガル版をオススメします。
バイリンガル版というのは、マンガのセリフ吹き出しは、全部英語・英文フレーズになっています。
ここは、普通の英語コミック(洋書コミック)と同じですね。
ただ、バイリンガル版は、日本語訳(セリフ)がコマの欄外に付いているというのが特徴です。
(バイリンガル版コミックがどんな感じなのかは、こちらの記事にある写真を見ていただくと分かりやすいかと)
特に、英語多読初心者の方や英語多読に慣れていない方は、なんだかんだで英文が分からずに嫌気がさしたりすると読むのを辞めがち。
途中でストーリーが分からなくなったりすると、楽しみも半減。
そういう意味では、英文がわからない時や、英文の意味や理解に不安なときはちらっと日本語を見てすぐに確認できると、英単語や英文法の勉強にもなりますしきちんと内容理解できて良いです(^^)
また、大人のやり直し英語だけでなく、中学生・高校生にも大人気です。
バイリンガル版コミック10選
英語学習で人気の高いバイリンガル版コミックですが、結構色々な出版社から沢山の書籍が出版されています。
ということで、おすすめのバイリンガル版マンガをまとめてご紹介したいと思います。
進撃の巨人
巨人が支配する世界と、巨大な壁の中で生きる人間との存亡を賭けた戦い・・・、
って・・・、もうストーリー説明は不要ですよね、アニメ化・実写映画化と空前の社会現象ですし(^^;
進撃の巨人(諫山 創)コミックのバイリンガル版です。
超大型巨人と鎧の巨人が現れて壁を破壊・侵略したところから、エレン・ミカサが調査兵団に入団し巨人との戦いが幕をあけるところあたりですね。
後々重要になってくる伏線がかなりたくさん張られている巻でもありますね。
あまり深く書くとネタバレになってしまうのでヤメておきます(^^;
現在は3巻まで出ています。
ちはやふる
こちらも2011年に講談社漫画賞受賞したメジャーコミックですね。
競技かるた(百人一首)で、スバ抜けた才能を持つ綾瀬千早が主人公。
競技かるたを題材としたスポーツマンガ的「熱さ」と「青春」「恋愛」「成長」などを描いたストーリーが非常に人気。
あと、「絵がかわいい!」「ちはやがかわいい!」とキャラの人気も大きかったですねー。
2016年に主人公:綾瀬千早を「広瀬すず」が演じる実写映画化(3月と4月の二部構成)が決まっています。
映画「ちはやふる」公式サイト
すみません、私は英語版ちはやふるは読んでないのですが、「百人一首」の句は、どのように英語に訳されているのだろうか・・・。
SHERLOCK(シャーロック)
BBCの大人気ドラマ「シャーロック」のコミック版。
シャーロックに関しては別記事でひとしきり書ききっているので、是非ご参照ください(^^;
→「SHERLOCK」が楽しすぎたから、英語マンガ学習について語ってみる
英語学習的には現代がテーマなので、読みやすい理解しやすい部類だと思います。
のだめカンタービレ
こちらも説明不要でしょうか。
マンガだけでなく、アニメ化・TVドラマ化もされているので、結構ご存じの方も多いかと。
一言で言うと、「ピアノの天才・千秋真一と才能ある野田恵(のだめ)の恋愛・成長ストーリー」って感じですかね。
それまでクラシックに全く興味がなかった人たちも、このマンガ(アニメ・ドラマ)からクラシックファンになったという話はよく聞きますね(笑)
音楽関係の英単語なんかも結構でてきますが、SFなんかに比べると現代モノなので英語の理解はし易いです。
天才バカボン
天才バカボン(バイリンガル版)の新装版です。
結構前にバイリンガル版書籍は出ていたのですが、人気が高かったので新装版が出たのだと思います。
さて、天才バカボン・・・これはなんて説明したらいいんだろう・・・。(おそらく30代以上の方への説明は一切不要だと思いますが・・・)
マンガのタイトルは「天才バカボン」ですが、主人公はバカボンのパパ。
愛と人情にあふれる「バカ」なパパと、その一家のドタバタコメディーってな感じ。
でも、さすが赤塚不二夫さんなので、バカっぽい中にもたまに「なるほどー」と唸るパパのセリフなんかもあったりして。
あと、一話ごとに読みきりなので読みやすいですね。
個人的には、ネタとして一番おもしろいのではないかと思います(笑)
あさきゆめみし
これは20年?30年?位前の少女漫画の王道中の王道でしょうかね。
私は、少女漫画はほとんど読まないのでわからないのですが、おそらく30代〜40代以上の女性でこのマンガを知らない方はいないというレベルの認知度ですよね。
一言で言うと、「源氏物語」のマンガ。
この漫画を読んでいる人は、古典の試験で「源氏物語」の部分は、点数を落とさないという話も。
基本的に恋愛モノなので、英会話的には恋愛トークに使える英単語や英語表現が満載ということになると思います。
(すみません、英語版あさきゆめみし読んだことありません^^;)
忠臣蔵 The 47 Ronin
ご存知「赤穂浪士の討入り」で有名な忠臣蔵ですね。
他の有名マンガに比べるとちょっと、加齢臭のするマンガかもしれませんが、短編なのでオススメです。
「47Ronin」というタイトルで海外でも有名なストーリーです。
キアヌ・リーブス主演でハイウッドで映画化もされましたね。
部長 島耕作
島耕作シリーズの部長編ですね。
課長島耕作で一世風靡して、多くのビジネスマンに支持されたシリーズの部長版です。
島耕作シリーズって、画のタッチが女子ウケしないようで、圧倒的に男性(特にビジネスマン)に人気ですよね。
(まぁ、分かる気はします・・・。)
ただ、このシリーズに興味がない方も英語学習的には結構学ぶ要素が多い英語教材となります。
さすが、ビジネスマンガだけあって、英会話や英単語がビジネス英語でガッツリ構成されています。
こんな時、ビジネス英語だとこういう風に言うのか!という発見が結構あったりして、「ビジネス英会話」を勉強中の方には学ぶところの多いマンガになるのではないでしょうか。
さらに、部長 島耕作が更に出世をして社長になったバージョンもバイリンガル版であります。(バイリンガル版でも人気が高いですね。)
→バイリンガル版 社長 島耕作
ちなみに全くの余談ですが。
島耕作シリーズ(英語版でなく普通版)は、社長の次は「会長 島耕作」になります。
で、さらに最新作は、会長の次に行っています。
会長 島耕作の次の最新作は、なんと・・・。
「学生 島耕作」
えーっと・・・、コメントは差し控えます(^^;
攻殻機動隊
攻殻機動隊ですね。
こちらも有名なSFマンガではあるんですが、エヴァンゲリオンほどではないかな。
キアヌ・リーブス主演のハリウッド映画「マトリックス」の原点となったと言われているマンガ(アニメ)ですね。
未来の警察官(SACと呼ばれる特殊部隊)である主人公の草薙素子が、色々な犯罪に立ち向かうというマンガ・アニメ。
世界観は電脳化とか義体(簡単に言うとアンドロイドの身体)など、かなりSF色の強いストーリー。
ですので、英語学習的には、色々と偏った単語も結構出てくるので、英会話のフレーズを学びたいというよりは物語を楽しみたいという方や原作ファンに向いている作品だと思います。
ただ、SF色・アクション色は強いのですが、人間の根源的な悲哀も非常に上手に描写しているためファンは結構多いですね。
マスコットキャラクターは、タチコマです。
金田一少年の事件簿
週刊少年マガジンで連載されていた人気コミックですね。
名探偵の金田一耕助を祖父に持つ高校生・金田一一(きんだいち はじめ)が名探偵シャーロック・ホームズばりに名推理で難事件を解決していくという推理マンガ。
謎解きミステリーが人気で、小説化もされました。
もちろん、アニメ化・ドラマ化されています。
TVドラマに至っては、初代主役を堂本剛(Kinki Kids)が努めて以来、松本潤(嵐)、亀梨和也(KAT-TUN)とそうそうたるメンバーが主役を担ってきているロングヒットドラマ。
ちなみに、2014年は山田涼介(Hey! Say! JUMP)が主役。
バイリンガル版も数シリーズコミック化されています。
その他バイリンガル化されているマンガ
上記以外にバイリンガル化されているマンガは、以下の様なメジャーどころもあったりします。
ただし・・・。
この辺りのコミックスは出版年が古かったりするためか、書店だけでなくAmazonや楽天ブックスなどでも新品は取り扱われていない状態です。
どうしても読みたい場合は、アマゾンで「中古」を購入するしかないかもしれません。
英語マンガ多読まとめ
ひとえに英語多読と言っても英語マンガでの英語多読は一味違って「英会話」に効果的であることが分かっていただけたかと思います。
なんせ一冊まるまるシチュエーションを含めた英会話指南書ですからね(^^;
是非、大人の方にも英語コミックを楽しんでいただければと思います。
ちなみに、バイリンガルコミックは、あまり書店に置いてなかったりします。
ジュンク堂や紀伊國屋などの超大型書店でも置いていないものもありますので、amazonや楽天ブックスなどオンラインでの購入が一番確実かと思います。
(kindle版がほとんど無いのは少し残念かな。)
ということで、小説やビジネス書などの洋書での多読でリーディング対策しつつ、
英語マンガ多読で楽しく英会話力をアップさせちゃいましょう!