「SHERLOCK」が楽しすぎたから、英語マンガ学習について語ってみる

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私は、たまに英語の勉強に飽きた時、よく英語マンガを読みます。
今では、Amazonなんかでも簡単に英語マンガが買えますので、英語学習者の中には、英語マンガを買った経験がある方もそこそこいるんじゃないでしょうか?
(どうなんだろう?少ないのかな?)

マンガやコミックと言うと、子供っぽい感じがして抵抗感がある方も多いかもしれません。
(学生さんよりも社会人さんの方がより抵抗感があるでしょうかね。)

しかし、私は英語マンガでの英語学習は結構おすすめしています。

というか、コレは私自身のリアルな体験エピソードですが・・・。

2年ほど前に日本で、台湾人の若い女性とたまたま出会いました。
彼女はとても日本語が上手だったので、「日本にどれくらい住んでいるんですか?」って聞いたら、
「私は、昨日、旅行で日本に来たばかりで、しかも今回がはじめての日本なんです!」と。

日本にはじめて来て、滞在二日目の台湾の方なのに、異常に日本語がうまいので、
びっくりして、「どうやって日本語を覚えたんですか?」と聞くと・・・。

日本のマンガが大好きで、中学校・高校と沢山の日本のマンガを日本語で読み、日本のアニメを一杯見ました。
「そして、アメーバピグで日本人とアニメの情報交換していました。」

という回答・・・。

なんと、台湾で特別な日本語教育を受けたわけでもなく、しかも日本に来たことも無いけれども、マンガとアニメで日本語を学び、いつの間にか日本語ペラペラになっているという事実に衝撃を受けたのを今でも覚えています(^^;

ただ一点・・・引っかかったのが・・・。

日本語ペラペラなんだけど、なぜか「ご飯」「食事」の事を「メシ、メシ」と言っていた。
「明日のお昼、一緒にメシ行きましょう!」とか。
びっくりして、「日本人は、あまりメシ(飯)とは、会話で言わないよ。特に日本人女性とか。」と教えてあげると。

台湾人女性は「だって、アニメの主人公は、みんなメシ!って言ってる!」って。

なるほど、そういうことか・・・。
確かに、青春系アニメの男の子の主人公とか、「朝メシ食ってねーや!」「おーい、トモヤー、メシいくぞー!」とか言いまくってるけどね・・・。

まぁそんなこんなで、「メシ」はご愛嬌としても、台湾本国から一歩も外に出ずマンガとアニメだけで、日本語をマスターしてしまった台湾人の知り合いなんかもいたりします。
もちろん、逆に、日本のマンガの英語版をひたすら読んで、英会話ができるようになった日本人の知り合いもいたりします。

いやー、ホント英語(語学)の勉強法というのは、人それぞれなんだなーとつくづく思うわけですが、
こういった多様な英語学習法の中でも、一番大きい要因は、「語学習得にモチベーションを維持出来た方」だけが言語をマスターしているのは事実だと思います。
そういう意味で、マンガやコミックは楽しいので続けやすい、モチベーションが維持しやすいという効果は非常に大きいかと。

話を元にもどして、英語マンガをオススメする理由をもう少しきちんと書いておきたいと思います。

理由を先に上げると。

  1. 英会話の仕方が分かる(ネイティブ感覚が身につく)
  2. 英語多読の一つとして有効
  3. 楽しいから続けられる。

という点ですね。

3番目の楽しいから続けられるってのは非常に重要なのですが、上の知り合いの台湾人女性のストーリーで理解いていただけると思うので、割愛します。

1つ目。
英会話の仕方が分かる。」というところですね。

これは、結構重要で、日本人の英語学習者は英語を聞く時(リスニング)では「完全な文章」を聞いていますし、話そうとする時(スピーキング)には、「完全な文章」を言おうと頑張ります。

例えば、TOEICが高得点でもハリウッド映画のリスニングが全然できない人も多いという話は有名ですが。
映画の会話の中では、主語や述語など、ガンガン省略されています。
文章の途中で、何度も何度も言い直ししたりします。スラングもバンバンでてきます。会話が遮られます。
リアルな英会話は、完全な文章よりもこういった「不完全な文」のほうが多いです。

日本語でもそうですよね?
友達としゃべっている時って、正式な日本語文法からするとおかしな日本語を普段から話しまくっていますよね。私達(笑)
ガンガン省略もするし、あれ、それ、これ、と指示語だらけで意味不明な日本語だったり。
動詞と目的語が倒置してたり。
まぁ、それでも普通に通じているわけですが(^^;

(反対に、ビジネス会話になると、日本語でも英語でも非常に言葉に気をつけて話したり書いたりするので、完全な文章をお互い使う事が多くなるはずですね。
みなさんのビジネス日本語は分かりやすいでしょうか?、、、って余談すぎですね。)

当然、英語も同じです。
で、この混沌とした生の英会話、リアルな英語を初心者が初めからハリウッド映画をみてリスニングしようとするのは無理があります。
(聞き取れないし、聞き取れても意味が良くわからないのではないでしょうか。)

そういう場合に、リアル英語が「読める形」になっている「マンガ」というのはかなり勉強になるわけです。
しかも、マンガは小説などと違って、会話のみでストーリーが進んでいくので、全編生のリアル英会話です。

遠山先生のNHKラジオ英会話以上に、リアルな英語です(笑)
(ラジオ英会話も熟れたネイティブ表現が沢山でてきますが、英語マンガはそれ以上です^^;)

ということで、主語・述語の省略もあるし、途中で言い直しするし、会話が遮断されるし、感情表現も豊かなマンガの英語は、ネイティブの英会話感覚を養うのに非常に効果的

2つ目。
多読として効果的。
英語の勉強・英会話の上達において、多読は欠かせない学習法ですが、これついては過去に何度も記事に書いているので、過去記事をご参照ください。
英語上達のカギ「英語多読」もスマホがおすすめ など

ということで。

英語ニュースや英語ブログを読むのを小休止して、少し英語を楽しく味わいたいなー、と思って久々に英語マンガ買ってみました。
Kindle版ではなく、普通に書籍版。

購入した英語マンガは、中経出版から発売されたばかりの最新のバイリンガル版マンガ。
マンガのタイトルは、「バイリンガル版 SHERLOCK ピンク色の研究(KADOKAWA)」。
(表紙は、このブログのトップ画像参照)

もうご存じの方も多いと思いますが、BBCの大人気TVドラマ「SHERLOCK」のコミック版です。
ドラマ版で主演しているベネディクト・カンバーバッチの出世作と言われていますね。
少し前に映画化もされましたね。

簡単に言うと名探偵「シャーロック・ホームズ」の現代版です。
ですので、ワトソンくんもハドソンさんもでてきます。シャーロック・ホームズファンには堪らないと思います(^^)
世間的には、過去にあった「シャーロック・ホームズシリーズ」の中でも「一番といえるくらい会心の出来」とまで言われていたりしますね。
緻密なストーリーや巧妙なトリックや思考など非常に多くのファンを魅了しています。

数年前にNHKのBSプレミアムで海外ドラマとして放送されていたと思いますが、私は見ていませんでした(というか知りませんでした、残念!)。
BSプレミアムでのシーズン2の番宣がYoutubeで残っていました。
シャーロック・ホームズと後に助手となるワトソンがはじめて出会うシーンですね。

sherlock-and-watson
ホームズとワトソンがついに名タッグを組むシーンですね。
マンガでもカッコイイ!ファンには感涙モノ(笑)

基本的には辞書を引いたりせず、わからない所は飛ばしながら一回目は読むようにしています。
(SSS式英語多読と同じやり方です。)

しかし、どうしてもストーリー展開上理解して置かないと以降のストーリーがわからなくなってしまって、面白くなくなってしまうのは問題なので、たとえ一回目でもどうしても抑えて置く必要がある単語はWorldictionaryで簡易に辞書引きしながら読み進めます。

マンガを読んでいる最中は、いちいち知らない単語をスマホの辞書アプリやPCに打ち込むのが面倒なので、
無料アプリのWorldictionaryはめちゃくちゃ重宝します。

こんな感じですね。(iPhone)
worldictionary-example
Worldictionayについては、こちらで解説しています。

バイリンガル版(日本語対訳付きの英語マンガ)の場合は、辞書をひく必要もほとんど無いので(発音を確認する程度?)、楽しむことを再優先にして英語のセリフで分からないものだけ対訳を確認しながら、ガンガン読み進めます。

バイリンガル版でない場合(洋書の場合)は、2回目はある程度きちんと辞書を引きながら読みます。

バイリンガル版マンガの場合は、対訳のおかげで、一回目でほぼセリフも理解しているので2回目はびっくりするくらいすんなりと読み進められます。
嘘みたいな表現ですが、1回目に比べて2回目は予想外にスムーズ読めるのでめちゃくちゃ楽しいはずです(^^)

ちなみに、バイリンガル版(日本語対訳付き)ってどんな感じなの?
と思う方もおられるかもしれませんので、雰囲気は以下の様な感じです。
(ちょっとわかりにくいでしょうか^^;)

builingal-sherlock

もちろん英語セリフはメインの吹き出しで、日本語は欄外に少し小さめに書かれています。
ですので、英語のセリフだけで読み進めてたい方も日本語を気にせず読み進められるデザインになっています。
日本語訳を見たい場合は、セリフすぐそばの欄外を見るとOK。という感じです。

バイリンガル版は、英語マンガの初心者さんにとっては非常に便利ですね。
初心者さんだと、どうしても分からない英文に当って、その後のストーリーが良くわからなくなったりして、心折れてしまって読むのをやめる方も多いですね。
しかし、バイリンガル版だと最悪の場合、日本語で読み進めるという荒業すらできます(笑)

英語の勉強・英会話のトレーニングというのは、結構な長期戦です。

なので、どんな人にとってもモチベーションが高い時、低い時の波があるのは当然。
私の場合、モチベーションが低くなった時にはBBCやCNNのニュース英語などのリスニングトレーニングにも飽きてしまって、聞かなくなります。
そんな時は、気分を変えて英語マンガを読むことが多いですね。
楽しいので、一気に読んでしまったりして、いつの間にかモチベーションが回復している、なんてこともよくありますので英語マンガは重宝します。

ちなみに、上でも書きましたけど、英語マンガを購入する場合は、初心者のかたはまずはしばらくバイリンガル版(日本語対訳付き)で慣れたほうがいいと思います。
おそらく、はじめて洋書マンガを購入したら、予想以上にギョッとするのではないかと(^^;

あと、バイリンガル版はあまり本屋さんに置いてない事が多いかもしれません。
ジュンク堂や紀伊國屋などの超大型書店だとおいていると思いますが、普通の大型書店以下だと在庫切れのところが多いです。(自己体験談)
ですので、Amazonや楽天ブックスとか紀伊國屋オンラインなど、ネットショップで探してみるのがいいかと思います。

最新のバイリンガル版だと、人気は今回紹介した「SHERLOCK」か「進撃の巨人」ですね。
進撃の巨人は、バイリンガル版の第3巻が近々発売されるみたいです。
SHERLOCKも続編がめちゃくちゃ楽しみです。

是非皆さんも、生のネイティブ英語感をマンガで感じてみてはどうでしょうか?(^^)

日本でも大人気のドラマ版シャーロックを観たい方は、動画見放題のHuluがオススメです。

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